2009年11月10日

ずらり歌舞伎衣裳

091108歌舞伎衣裳1.JPG

2009.11.8 

江戸遊学『歌舞伎衣裳の粋』

 

毎回大人気の江戸遊学講座のひとつ。

松竹衣裳の海老沢孝裕さんに、沢山の衣裳をお持ちいただき、

衣裳にまつわるお話、心意気をお話いただいてます。

 

今回は特に、今公演している歌舞伎舞台からゆかりあるものを

飾っていただきました。

 

ほんとう、この講座は来られるとすごく得した気分になること請け合いなのですが、

他では見られない衣裳を特別にお持ちいただくことが多いのです。

沢山の方に「歌舞伎衣裳」の、そして「歌舞伎」の魅力を知っていただいて、

歌舞伎をもっと沢山の方に観て欲しい、知って欲しい、

きもの好きな方にもっと着物の魅力を知って欲しい、

という海老沢さんと、新日屋の想いが詰まったものです。

 

煌びやかな衣裳のひとつひとつに、

目に見えない様々な工夫が凝らされています。

衣裳さんに蓄積されてきた知識と技の結集なんですね。

 

例えば!

帯ひとつ取っても、小道具を挟む場所にあわせて

中身の芯を硬さを変えるために1本に三種類の芯を使っているとか。

 

役者さんの体調や、体重の増減(!)によって

紋や刺繍の位置を調整したり、大きさを変えたり。

 

残念なことに今残っている衣裳でも、

すでに職人さんの技が消滅しかかったものがあり、

再現することが難しくなっているものもあるそうです。

役者さんとしては、あって当然だと思える衣裳も、

新しく作ることは、困難な状況なんですね。

 

だから、頼めるうちに、織り元さんに織って貰ったり、

前倒しで発注することもあるそうですが、限界がある。

でもなるべく本来の技術で作っていきたい。

 

伝統工芸の世界では同様の問題を抱えています。

歌舞伎もその一つ。

だから皆さん!歌舞伎を観に行きましょう~(笑)

多くの方が歌舞伎を観に行くことで、

着物だけではありません、江戸から続くたくさんの伝統工芸や技術、伝統芸能が

未来へ繋がる可能性があるんですよ~。

(と私は思っています)

 

今月は歌舞伎座国立劇場新橋演舞場で観られますから!

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2009年6月22日

東京凱旋公演NINAGAWA十二夜の舞台

金井さん1.JPG

2009.6.21

『東京凱旋公演NINAGAWA十二夜の舞台』金井勇一郎さん

 

またまた満員御礼。

もう舞台を見た方も、これからの方も交えて。

歌舞伎座初演の時の感動が甦りました。

歌舞伎座、バービカンシアター、新橋演舞場それぞれの同じ場面の舞台写真を

見比べると、劇場の特徴や、それによる舞台効果の違いが一目瞭然。

そして、演出家の一言でどんどんと進化していく舞台。

 

「NINAGAWA十二夜」最大の特徴はご存知の通り、ミラーです。

蜷川幸雄さんからの最初のご希望が

・ミラーを使うこと

・歌舞伎の基本を壊さないこと

の2点だったそうです。

 

そのミラーが特殊なフィルムだということで実物を持ってきていただきましたが、

薄くて軽い素材。特殊な加工がされた厚手のサランラップみたいです。

 

 

20090621金井さん 003.jpg

そしてこれは舞台製作のために作られた

模型の実物!

演出家へ模型を使ってプレゼンする時に製作します。

しかし没になる内容も多いのだとか。

 

「でも究極はお客様にいかに楽しんでいただくか、ですから」

 

 

と淡々とお話になる金井さん。

舞台づくりの苦労、というよりは、

いかに「自然体で」楽しまれながら仕事をしているか、

ということが感じられるお話でした。

 

私たちが舞台に感動したり、嬉しくなったりするのは

舞台製作の現場に、こういう方が沢山いらしゃるからなんでしょうね。

演舞場の千秋楽まであと少し。

見逃している方は駆け込みですよ。

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2009年3月22日

忠臣蔵の舞台 江戸城跡を歩く

20090322忠臣蔵1.JPGのサムネール画像のサムネール画像 2009.3.22

お馴染み安藤優一郎先生に江戸城ツアーをお願いしました。

東京マラソンの優勝者が決まった頃、

福徳に集まってきてくださった皆さん。

雨風にも負けずきものでお出掛けくださった方も。

 

講義のあと榮太郎さんのお菓子、きんつばをお召し上がりいただきまして

早速外へ!

ちなみに、お菓子はいつも何かしら理由があって選んでいます。

今回はやはり浅野内匠頭が つい刀を抜いてしまった「松の廊下跡」を訪ねますからね。

刀にちなんできんつばです!若干こぎつけですか?

また、当然、季節感や榮太郎さんの「季節限定」を優先することもあります。

江戸遊学で和菓子の美味しさに目覚めました、と言ってくださる方もいるので

内容とともに、お楽しみいただいているようです。

20090322忠臣蔵2.JPGのサムネール画像

さて大手門から入って、約1時間。

安藤先生のガイドを聞きながら皇居東御苑を散策。

立派な石垣や、淡く咲いている桜を見ながら庭園内を歩きます。

20090322忠臣蔵3.JPG

 

そして、これが例の。

感慨深いです。

本当は何を思って切りつけてしまったのか。

その後文楽や歌舞伎で繰り返し扱われた一連のドラマの

始まりの場所です。

 

 

 

 

 

20090322忠臣蔵4.JPG

江戸の歴史舞台が目の前にある。臨場感が湧いてきます。

このまま歌舞伎座夜の部をご覧になったかたには特にリアルに感じていただけたのではないでしょうか。

あいにくの小雨の中でしたが、よき散歩となりました。

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2009年3月20日

女形の衣裳 歌舞伎衣裳の粋

20090315歌舞伎衣裳1.JPG2009.3.15

大人気江戸遊学、「歌舞伎衣裳の粋」。

60名以上の方にご参加いただきました。

今回は女形の衣裳に注目。

衣裳製作の裏話、ご苦労、

歌舞伎の衣裳に「本物」をという海老沢さんのこだわり。

話は尽きません。

 

この日は衣裳を何着も持ってきていただきました。

実際に着付けてもらったラッキーな方3名。

花魁の衣裳の裾にも、年季が入った「知恵」がつまってます。

遊女の襟が半分返っているのはなぜか??

半襟の縫い方でどこの遊女かがわかる違いがあるらしい...

などなど。 

20090315歌舞伎衣裳2.JPGこれは来月の舞台にも出る男之助の衣裳!

袴がこんな風に装飾的にアレンジされているんですね。 

これは歌舞伎独特の着方ですが、

江戸の人々がどうきものを着ていたか、

そんなことも想像出来る歌舞伎の衣裳。

もっともっとたくさんの人に知っていただきたいと思います。

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2009年3月 9日

モノが消える、モノが燃える歌舞伎の特殊演出

20090308アトリエカオス田中さん1.JPG

2009.3.8

3月の江戸遊学のテーマは歌舞伎。

初回はスーパー歌舞伎の初演から、特殊美術を担当されている

アトリエカオスの田中義彦さんをお呼びして、

舞台の特殊演出についてお聞きしました。

 

正面脇に置いてあるもの、なんだかわかりますか??

初演のヤマトタケルの鎧ですよ~。本物。

 

20090308アトリエカオス田中さん2.JPG

 

草薙の剣とか、「玉」とか、宙乗りのヒミツとか、早替わりのヒミツとか etc...

 

すごくたくさんの「本物」に見えるモノを持ってきていただいて、

実際に触らせていただいたり、燃やしたりしてくれました!!

 

ローテクに見せかけた、ハイテクの世界。

「江戸時代も歌舞伎は、最先端の技術で人々を楽しませていた」

とおっしゃるとおり、

あの迫力のシーン、驚きのシーンは

こうした裏方の人たちが知恵を駆使したモノたちによって

作られているんですね。

 

そしてラスト。

会場は桜吹雪でいっぱいになったのでした。

アトリエカオス3.JPG

 

皆さん!この感動を新橋演舞場へ行って体感してください!

本水を使ったオリジナル演出が私たちを待っています!!

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