2009年10月22日
映画『宮城野』いかがでしたか?
きものdeトーク&シネマのもうひとつのメイン。
映画館にもきもので出掛けませんか?
というお誘いであると同時に、
こんなに素晴らしい映画があるんですよ、
ということをお伝えしたくて、今回企画させていただきました。
矢代静一さんの原作。
愛のために生き、愛ために死ぬ。
そんな女性の生き様を描いた作品です。
でもそれだけではありません。
それを日本の様式美を意識した演出で撮った、
とっても日本的、な映画なんです。
例えば『心中天網島』(1969)という篠田正浩監督の映画をご存知ですか?
モノクロの映像の美しさ、中村吉右衛門さん、岩下志麻さんの美しさ。
それから、突如として出てくる黒衣たち。
文楽や、歌舞伎の演出を効果的に使ったとても印象的な映画です。
『宮城野』を撮った山﨑達璽監督は、高校時代に日本文化に傾倒。
若いながら歌舞伎、文楽などにも造詣が深く、
これまで撮った映画も全てきものの時代を扱っています。
歌舞伎好きなら、観てすぐわかる「だんまり」や、黒衣の顔明かり。
「立版古(たてばんこ)」など、特有の演出が随所に織り込まれています。
若い方には分かりにくい言葉や、「間」が多かったかもしれません。
けれど、説明が多すぎておなかが一杯になってしまう映画作品が多い昨今にあって、
雰囲気で観られる、素敵な映画だと思います。
「浸ってください」
とトークショーで監督もおっしゃっていましたが、
そんな、贅沢で、美しい映画を皆さんはどうご覧になったでしょうか。
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