2009年6月28日
江戸美人が出来るまで
『江戸美人が出来るまで』村田孝子さん(ポーラ文化研究所)
きものを着るようになってから、浮世絵の美人画を見ると、
きものの意匠や、帯の結び方をチェックするようになりませんか?
と同時に髪型や着方も見るのですが、化粧だけはよくわかりませんでした。
切れ長の目、細い眉、小さい口。くらいでしょうか。
なので村田さんにお話をお聞きするのが楽しみでした。
おしろいの話、紅の話。
鉄漿の話。そして髪型の話。
鉛の入ったおしろいは戦前まで使用されていたこと。
紅花は今は油として重宝していますが、
そのルーツはエジプトで、紅が取れる花であり、貴重な資源だったこと。
鉄漿とは女性の通過儀礼のひとつであり、
買いに行くとすぐ「あ、結婚するんだね」とばれたものであったこと。
そうそう、鉄漿は毎日朝夫が起きる前にまずつけたものだそうです。
タンニンが多く含まれていて、歯茎が引き締まる効果があり、
実は歯が丈夫になる効能があるとか。
ただ、最初につけた時には唇がはれたり、
とてもご飯がのどを通らなかったりしたそうです。
大変ですよね。
お公家様は鉄漿に眉。これは欠かせなかったとのことで
男女ともやっていたのがおかしいし、面白いと思います。
上方と江戸での化粧の違い、髪型の違いなど、興味深いお話を沢山していただきました。
次回は実際にモデルさんで結髪と化粧をやりたいですね。
日本髪結いたい候補の方が早速名乗りを上げてくださいました(笑)
笹色紅、とはよくいったもんです。
妖しく光る唇...
下地に習字の墨を薄く塗って
この紅を薄く塗ると近いものが再現できるとか。
挑戦してみますか?
~みなさんのアンケートより~
・化粧と文化史の流れと、日本の庶民の暮らしが見えるようだった。
・スライドや、実物の口紅や紅花も見せていただけたので良かったです。
・化粧の歴史をわかり易く説明していただいたので面白かった。
今後、浮世絵を観る時など参考にしたい。
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2009年6月22日
東京凱旋公演NINAGAWA十二夜の舞台
2009.6.21
『東京凱旋公演NINAGAWA十二夜の舞台』金井勇一郎さん
またまた満員御礼。
もう舞台を見た方も、これからの方も交えて。
歌舞伎座初演の時の感動が甦りました。
歌舞伎座、バービカンシアター、新橋演舞場それぞれの同じ場面の舞台写真を
見比べると、劇場の特徴や、それによる舞台効果の違いが一目瞭然。
そして、演出家の一言でどんどんと進化していく舞台。
「NINAGAWA十二夜」最大の特徴はご存知の通り、ミラーです。
蜷川幸雄さんからの最初のご希望が
・ミラーを使うこと
・歌舞伎の基本を壊さないこと
の2点だったそうです。
そのミラーが特殊なフィルムだということで実物を持ってきていただきましたが、
薄くて軽い素材。特殊な加工がされた厚手のサランラップみたいです。
そしてこれは舞台製作のために作られた
模型の実物!
演出家へ模型を使ってプレゼンする時に製作します。
しかし没になる内容も多いのだとか。
「でも究極はお客様にいかに楽しんでいただくか、ですから」
と淡々とお話になる金井さん。
舞台づくりの苦労、というよりは、
いかに「自然体で」楽しまれながら仕事をしているか、
ということが感じられるお話でした。
私たちが舞台に感動したり、嬉しくなったりするのは
舞台製作の現場に、こういう方が沢山いらしゃるからなんでしょうね。
演舞場の千秋楽まであと少し。
見逃している方は駆け込みですよ。
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2009年6月15日
最後の吉原芸者みな子姐さん一代記
2009.6.14
『最後の吉原芸者 みな子姐さん一代記』
みな子姐さん(吉原芸者) 聞き手:柳家紫文さん
満員御礼。
御歳89歳のバリバリ現役の吉原芸者、みな子姐さんのお話を聞こうと
沢山の方にお集まりいただきました。
その昔は「さわぎ」は吉原の許可がないと、他所土地では出来なかったこと。
吉原でも芸者と言えば「仲之町芸者」の事で、
それ以外の芸者は「横丁芸者」と呼び、引手茶屋には上がれなかったこと。
もちろんみなこ姐さんは「仲之町芸者」さんで、12歳で半玉になって、
16歳で他の子に稽古をつける、お師匠さん(おっしょさん)になったこと...
三味線が大好きで、今までずっと来られたこと。
そして今が一番幸せだということ。
日本酒がすすむにつれて、どんどんと饒舌になっていくみな子姐さん。
お客様と一緒に「越後獅子」をやってくださったり、
リクエストにもお答えくださって、福徳がいつしか引手茶屋のお座敷の様相に。
![]()
最後は「吉原締め」で締め。
今日参加された方は、この「吉原締め」をぜひ広めてくださいませ。
ひぃ、ふぅ、みぃ、よぅ、いつ、むぅ、なな。
ですよ~。
今日を見逃した方で、みな子姐さんに、聞いておかなくちゃ、と思った方は
『華より花』主婦と生活社刊 を入手するか、
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2009年6月 9日
「京遊学 写真を通してみる花街の伝統と暮らし」溝縁ひろしさん
2009.6.7
こんにちは。入野佳子です。
この日の京遊学は、急に夏が来たような見事な快晴。世間ではノースリーブの方もいるぐらいの気温では、単衣でも、少し暑く感じました。でも夜は涼しくてちょうどいいぐらいですし、難しいですね。
今回は、京都や舞妓さんの姿を撮り続けて約四十年のベテランカメラマン・溝縁ひろしさんに、たくさんのお写真を見せていただきながら、舞妓さんの一年を追いました。
たとえば、「一力」で行われる大石忌(大石内蔵助氏の供養)の様子や、初めて舞妓さんへと上がる"店出し"の日にお祝いの熨斗の前で撮った記念写真、店出しの締めくくりにする三三九度の写真など、一般には見ることのできない行事や場所の写真を見ながらのお話には、興味津々。
引退する時の"引祝"というものがあり、それにはお赤飯を添えるのですが、「戻ってくることもあるかもしれませんが、その時はまたどうぞよろしくお願いいたします」という暗黙の了解を込めて、半分が白飯になっていることもあるのだそう!
このような暗黙のルールなど、普段はあまり知らないようなお話を聞けて、とても楽しかったです♪
最初、「この二人の舞妓さんは、どちらがお姉さんでしょう?」「この舞妓さんは舞妓になって何年目でしょう?」などのクイズを出されてあまりわからなかったのですが、舞妓さんの髪型や衿、おこぼの鼻緒の色の違いなどを教わり、最後にはわかるようになり、ちょっとツウになったような気分です(笑)
そんな舞妓さんたちの素敵なお写真を、溝縁さんのホームページでも見られるので、是非ご覧ください!
http://www.h-mizobuchi.com/index.html
老松さんの流鏑馬
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2009年6月 3日
6月になりました
衣更えの季節。
お世話になった袷のきものを総点検してしまうと同時に
単のきものにご対面。
すかっと晴れた日に片付けられたら良いですね。
そうして迎える雨の季節。
一目ぼれしたこの傘は、
国内ではすでに数少ない傘職人、中島澄さんの手によるもの。
これは、材料も「国内産」にこだわって作られています。
持ち手は桜の木。
きものを着る雨の日が楽しくなる傘です。
中島さんは、おちゃめな方でもあって、
なんと大島紬で日傘なんて作ってしまったりします。
シルエットの美しさは丁寧な手仕事の素晴らしさです。
(6/2-8まで日本橋三越で「匠の技展」やってます。)
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